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7.魂に懐かしい場所 ~ 日本編 気分の悪くなる場所の話ばかりしてたら、思い出しただけで気分 が悪くなってきたので、心が癒される場所の話もしてみたい。これ は本当に、私の個人的な感覚なので、誰にとっても「癒される」と は限らないのだが・・・。 一つは、大阪・河内長野市にある「観心寺」で、年に一度、二日 間だけしかご開帳されないという、秘仏の「如意輪観音像」を写真 で見てから、なんだか心惹かれるお寺だった。 「観心寺」は、河内出身で南北朝時代の英雄・楠(木)正成と縁 の深い寺で、学生時代に『太平記』を学んだ私には、親しみのある 場所ではあった。 だが、実際に自分の足で「観心寺」を訪れたのはいつのことだっ ただろう。たぶん、私が初めて結婚まで意識した男性と、雨の中を ドライブした日に、彼に「ちょっと寄り道しよう」と連れて行って もらった時だろう。 その時も、まだそれほどその場所には関心は無かったと思う。 ところが、短大を出て新卒採用で某メーカーで事務仕事を続けて いたのだけれど、「なんだか違うなあ」と退社してしまい、ボーっ と何もせずにいた時に、父が持っていた『楠正行』(田中俊資著/ 評伝社刊・全5巻・絶版)という長編小説を読んだらハマってしま い、以来、楠木氏に関係のあることに興味を持つようになった。 それで、仕事もせずに毎日ヒマだし、真夏の暑い盛りに自分で車 を駆って「観心寺」に“通い”始めたのだった。 「観心寺」は、織田信長と敵対する関係になって攻撃を受けたら しく、奈良・平安の時代の隆盛の面影の残っていない、ひっそりと した“山寺”の趣だ。 天皇家が北と南に分かれて争った時、「南朝」方の仮御所(行宮 ・あんぐう)として使われていたことがあって、後醍醐天皇の子・ 後村上天皇の御陵(みささぎ)が寺の裏にある。 日本の天皇は、日本神道の主宰者、祭司なので、お寺の敷地内に お墓があるというのも珍しいし、たいていは平地に築かれる御陵が 山の上にあるというのも例外的な事例だと思う。 この御陵の“空気”が、なんとも言えず気持ちが良かった。また 何年か訪れていないけれど、夏の暑い盛りにもヒンヤリとした杉の 木立の匂いと、澄んだ空に細く長く響く小鳥の啼き声が、心に染み 込んでくるあの感じは、思い出しただけで清々しい気分になる。 自分では、自然環境の良さだけではなく、おそらくは「観心寺」 かその周辺の土地に、“昔”なんらかの縁があったのではないかと 思っている。 秘仏・如意輪観音(御本尊)の御開帳は、4月の17~18日。 けっこう、観光バスでご年配の団体さんがやってくる。今年は17 日が日曜日だし、久しぶりに訪れてみたいと思っている・・・。 人気ブログランキング←クリックしてね (o^-')-☆ 電網都市アルファポリス 投票してね (o^-')-☆
by komi-naoko
| 2005-01-12 16:00
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