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54.芸術家も「霊媒師」の一種? 前回、霊的なインスピレーションを受ける“才能”は、男性より も女性の方が優れているのではないか・・・ということを書いた。 しかし、男や女の区別なく、神の意思というか、美しい天国の世界 の理想のようなものを、この世に表そう(現そう)と、無私の思い で仕事をする人には、「インスピレーション」が降りてくるのでは ないだろうか。 インスピレーションが降りてきていることを、その本人が気づい ていようがいまいが、この世に生きる多くの人たちを感動させたり、 便利さを提供して幸福にしたりする仕事を成し遂げられる人は、宗 教家ではなくても、一種の「霊媒師」と呼べるかもしれない。 最近、テレビなどでもよく、レオナルド・ダ・ヴィンチの仕事に ついての番組があり、彼が遺した、たくさんの「謎のスケッチ」を よくよく研究してみると、それが「自動車」や「即席橋」の設計図 であることが分かり、スケッチの通りに実際に作ってみると、本当 に実用的なものであることが、数百年後の今になって証明され始め ているのだという。 ダ・ヴィンチは、強い「霊能力」によって、天国にあった自動車 や橋の姿を「見て(観て)」、それを、この世に「降ろしてきた」 と言えないだろうか。 もちろん、霊感能力が強くても、それを、この世に実在する「材 料」を使って作り上げるだけの知識や、技術力がなければならない し、それは、この世的な才能・能力は、生まれながらに備わってい る「天賦の才能(天才)」なのかもしれないけれども。 ただ、そうした「天賦の才能」が、自分に与えられているかどう かは、たゆまぬ努力を何年も重ねないと分からないものでもある。 天才・モーツァルトに嫉妬する、秀才・サリエリを主人公に描い た名作『アマデウス』の映画の中で、寵愛を受ける国王のために、 数時間か数日かかかって一生懸命に作った曲を、別室にいて遊んで いたモーツァルトが、たった一度“小耳にはさんだ”だけで覚えて しまい、それを原曲に、一瞬で「変奏曲」にして弾きこなしてしま う・・・というシーンがあった。 まるで“手品”でも見せられたかのように、絶句するサリエリ。 自分の才能の限界を突きつけられ、死を宣告されたかのように絶望 し、憎悪しつつも、奇行が多く、同時代の人たちには受け入れられ ないモーツァルトの「天才」を発見し、理解できているのは、自分 独りだけであり、自分が守ってやらねば、モーツァルトの「天才」 は埋もれてしまい、彼の「指」から紡ぎ出される「神の音楽」を、 この世で生きながら聴くことができなくなってしまう・・その究極 のジレンマに苦悩するサリエリもまた、「天才」だったのかもしれ ない。 事実、サリエリは、当時は人気のある曲をたくさん作曲していて、 その実力も相当なものだいう。 モーツァルトほどのレベルの「天才」になれる人間は、ごくわず かしかいないのだろうけれど、秀才でも凡才でも、この地球に生き ている一人ひとりが、この世を素晴らしいものにするための「材料」 の一つでも生み出そうと努力することが、とても大切なのではない だろうか。 天才は、同時代の人には理解されないものらしい。もしかしたら、 500年後にその才能が“発見”されるかもしれない。あきらめず に、「今日も一つ」、何かを自分で積み上げることは、決して無駄 にはならないと思う。 人気ブログランキング←クリックしてね (o^-')-☆ 電網都市アルファポリス 投票してね (o^-')-☆
by komi-naoko
| 2005-03-21 13:00
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