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53.宗教的感性(悟性)の強いのは女性? 去年からベストセラー(ロングセラー)となっている『ダ・ヴィ ンチ・コード』は、イエス・キリストの“愛弟子”はペテロ(ピー ター)ではなく、マグダラのマリアであり、マリアはイエスの“妻” であった・・・というこれまでのキリスト教二千年の歴史を「ぶっ 飛ばす」ような話が核となった推理小説だ。 ・・とここまで書いてきたら、こんなニュースが目に入ってきた。 「『ダ・ヴィンチ・コード』は恥ずべき本…枢機卿が批判」 (読売新聞 2005年3月17日記事より抜粋) カトリック教会のタルチジオ・ベルトネ枢機卿(ジェノバ大司教)が、イタリアのラジオ、新聞を通じて、「事実無根な事が含まれた恥ずべき本。作り話なのに、読んだ人が本当の話だと誤解する危険がある」と痛烈に批判し、ローマ法王庁の見解かと話題を集めている。What a coincidence!(なんという偶然!) これまでも、『最後の誘惑』や『パッション』といったハリウッ ドの映画が、キリスト教会から批判されて騒ぎになったので、この 『ダ・ヴィンチ・コード』も、脚本の段階で、制作者側が「問題が 無いかどうか?」、神学者に“お伺い”を立てたという話もあった。 カトリック・キリスト教をはじめ、伝統的な仏教やイスラム教で は、女性が宗教的指導者になることは無い、というか、女性は宗教 の世界には入れないものという固定観念が強い。 以前お話した、「相撲」ではないが、女性の存在は神事を妨げる ものだというので、今でも、修験道の世界では、女性が決して足を 踏み入れてはならない山(大峰山)もある。 しかし、それらの事実は、女性が「宗教に向いていない」という ことを証明しているわけではない。むしろ、天からの「啓示(イン スピレーション)」を受け取るのは、女性が多い。 マザー・テレサやナイチンゲールを挙げるまでもなく、「神の子」 であるイエス・キリストを身籠もったことを、天使ガブリエルから 告げられたのは肉体の母となるマリアであったし、その聖母マリア から奇蹟の泉の在り処を告げられたのも、ベルナデッタという少女 だった。 教会組織の中に入れない女性たちは、聖母マリアを信仰すること によって、間接的にキリスト教の救済に預かることを許されている。 仏教でも、原始釈迦教団には、多くの尼僧がいたことが知られて いるし、悟りの高さにおいて、釈尊は男女の差別をしなかったとい われている。 日本神道においても、太陽の象徴である天皇には、月のように陰 で支える「斎宮(さいくう)」や「斎院(さいいん)」という、神 に使える女性の存在は欠かせなかった。 妊娠において、自分とは別人格の「魂」を自分の肉体に宿す使命 を負った女性は、男性に比べると霊的に“受け身”になれる資質を 強く持っているのかもしれない。 組織を拡大し、長い年月にわたって維持・運営することは、女性 には得意ではないような気がするので、ペテロ(=岩盤)がイエス の後継者となっていなかったら、キリスト教は二千年もの間、存在 しなかったかもしれないが、はたして、「イエスの伴侶・マリア」 の存在を歴史から“抹殺”までする必要があったのかどうか。もし、 マグダラのマリアが原始キリスト教の組織の中で、何らかの役割を はたしていたら、キリスト教は、今とは何か違うものになっていた のか・・・それは、誰にも分からない。 人気ブログランキング←クリックしてね (o^-')-☆ 電網都市アルファポリス 投票してね (o^-')-☆
by komi-naoko
| 2005-03-18 15:15
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