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49.「近代心霊主義(スピリチュアリズム)」 1848年は、人類の思想の世界にとって、“画期的”な年だ。 マルクスとエンゲルスの『共産党宣言』が出版され、人びとの心が 「唯物論」へと傾いてゆく始まりの年であった。 一方、アメリカでは、当時のヨーロッパの新聞でも大々的な話題 となった「ハイズビル事件」が起きた年でもある。 ニューヨーク州・ハイズビルというところにある一軒の貸家で、 ラップ音や床を踏み鳴らすような音が聞こえ、住む人が気持ち悪が って、引っ越して来ては出てゆく・・・ということが続いていた。 やがて、1847年に、フォックス一家が越してきたが、やはり 「音」が鳴り続ける現象が起きた。だが、それまでの家族と違った のは、一家の娘の一人が、「もしかしたら幽霊かも?」と“呼びか け”てみると、それに応えるようにラップ音を鳴らすようになった という。 やがて、「幽霊」と交信するうちに、ラップ音を鳴らしているの は、その家で数年前に殺された“男”で、自分の名前や自分を殺し た犯人の名前まで教えたという。 その「殺人事件」が完全に立証されるまでには、半世紀ほどかか るのだが、アメリカやイギリスで勃興した「スピリチュアリズム」 運動のきっかけとなった事件であった。 イギリスでのスピリチュアリズムで有名なのは、『シャーロック ・ホームズ』の著者であるコナン・ドイルだ。彼はもともと霊的な ことを信じない人物であったのだが、第一次世界大戦で亡くなった 義弟の「霊」が、二人しか知らない“秘密”を、メッセージとして 送ってきたことをきっかけに、一転「心霊主義者」となったという。 ドイルだけではない。学校の教科書にも出てくる「クルックス管」 で有名な科学者サー・ウィリアム・クルックス、ダーウィンに手柄 を“横取り”(?)されたウォーレス、フランスの哲学者アンリ・ ベルグソン、放射線の研究で有名なキュリー夫人など、そうそうた る第一級の科学者たちが、「霊界」の研究に力を注いでいたのだ。 また、近代イギリスの全盛期に君臨したビクトリア女王や、第二 次大戦を勝ち抜いた首相チャーチルも、「お抱えの霊媒師」がいた そうである。 チャーチルと敵対したヒトラーは、ゲルマンの霊界の「黒魔術」 に凝っていたという話もあるが、チャーチルの「白魔術」に負けた ということだろうか。 「霊と霊界」について考えることは、決して「非科学的」なこと ではなく、「科学的」なことなのだと思う。「科学的」に考えるた めに必要なことは、“目に見えないもの(現象)”の存在を信じて、 「発見しようとすること」と、「自分で気づこうとすること」だと、 私は思う。 <参考文献> 『ザ・リバティ』2005年3月号 「教科書が教えない スピリチュアル世界史」 人気ブログランキング←クリックしてね (o^-')-☆ 電網都市アルファポリス 投票してね (o^-')-☆
by komi-naoko
| 2005-03-11 13:00
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